ブレスノイズとは、息継ぎによる雑音のことです。
「鼻鳴り」などもこれにあたります。マイクが吹かれることを指す「ポップ・ノイズ」とは違って、
シンガー自身の「歌い方」の問題を指す場合が一般的です。
ライブ演奏においては、逆にブレス・ノイズが「ライブ感」を助長するといった面もあって、
特に耳触りや気にになる事は少ないのですが、
録音においてはフィルターを設定したり、エンジニアが手動で波形編集を操作してノイズを除去するなどします。
歌、楽曲以外のナレーションやセリフなどにおいては、演技的なもの以外は大抵ノイズカットされます。
現在では自動的にノイズを検知して除去するプログラム(“DeClicker”等の名称で 知られる)が
組み込まれたフィルターも使用されていますが、完璧に除くことは難しいので、
最終的には手動で調整することがおおいです。
また、あまりにもブレスの音が大きいシンガーの場合などは、
シンガー自身が息継ぎする際にマイクから顔をそむけて
息を吸うといった具体的な方策がとられる事も多くあります。