磁気録音テープの再生時に発生する、「シー」、「サー」といった連続的な雑音。
またはその音に類似する雑音ことです。
録音レベルに関わらず常に一定のレベルで出力されているため、
音量の大きい時には「マスクキング効果(masking)」によって気になりませんが、
音量の小さい時や無音時には気になる音です。
このノイズを低減する方法としては、
・ヒスの発生原因を低減する「バイアス電流」のレベル調整
・録音レベルそのものの最適化(最大音量時の音がピークを超えない範囲で全体の入力レベルを大きくする)、
・「ドルビー(dolby)」(DNR)に代表される種々の「ノイズ・リダクショ ン・システム」
等があります。
民政機などはヒスノイズは大きい場合が多いので、思い切ってランクを上げるのも有りでしょう。
「磁気ヒステリシス(Magnetic Hysteresis)」に起因する事から、この名で呼ばれています。
近年、デジタルレコーディングの重ね録りで発生する、
高周波ノイズを「ヒス・ノイズ」と呼ぶ事があるが、
あれは小さなノイズ(ヒスノイズなどもある)にさらにノイズを重ねて増幅されたことによるもので、
厳密には別種の雑音です。