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SONY MDR−CD900ST（そにー えむでぃーあーるしーてぃーきゅーひゃくえすてぃー）
業界標準ヘッドフォン900ST
モニタリングに欠かせないヘッドフォンの紹介です。SONY MDR−CD900ST（以下900ST）は業界標準としてレコーディングスタジオ、ポストプロダクション、放送局などスタジオにもほぼ必ずあるモニターヘッドホンです。 その歴史は古く、日本のレコーディング業界先駆けのソニー・ミュージックスタジオ(昔はCBSソニー信濃町スタジオ)で開発、使用され、その後スタジオユースの業務用として販売されました。2015年の今でも変わらず愛され続けるクオリティ、、、素晴らしいですね。見慣れ過ぎていて考えたことはあまりありませんでしたが、どこにでもあるというのは本当に助かりますね。日によってスタジオが変わりますから、同じものがこんなに普及していると、リファレンスとして重宝します。
フラットで高解像度、モニタリングに最適
プロの世界で求められるクオリティと耐久性を徹底的に追及し、ソニーが独自に開発したドライバーユニットを採用しています。
これによってモニタリングに必要な分解能(検知限界)も大幅に向上、歪みの少ない原音イメージそのままのクリアな音質の獲得に成功しています。音の輪郭から定位、エコーの拡がり感などの微妙な違いをつぶさに再現し、耳に伝えます。あくまでモニタリング用なので、レコーディング等でなく音楽鑑賞をしたいのであれば、キャラクターのあるものや長時間聴いていて疲れないものが良いかもしれませんね。
あらゆるスタジオユースに対応
耐入力(最大入力:1,000mW)やフレーム・カバーの強化により、音のクオリティを重視するとともに、レコーディングスタジオや放送局などでの使用に耐えうる耐久性・安定性を保っています。高解像度で音の輪郭が明瞭、聴感上幅広い周波数レンジを持つのでミュージシャンが音を聴き取りやすくなっています。様々な条件をプロの立場から追及することにより、スタジオエンジニアやミュージシャンからの高い評価と信頼を得ています。
一番はやっぱり「どこにでもある」から
スタジオ標準として共に活躍してきたモニタースピーカーのSONY NS-10M(テンモニ)は生産終わってしまいましたが、こちらはまだまだ生き残りそうですね。交換パーツがあるのは本当ありがたいです。交換パーツが無くなればメンテナンスが難しくなりますからね。テンモニが今後、今以上に廃れるとしてジェネリックあたりが標準として普及して来るのでしょうか。おっと、話が逸れてしまいましたね。この続きはまた別の記事で。 交換用パーツや改造パーツも販売されています。音域をもっと豊かにしたり、装着の具合を変えたりと、自分好みにカスタマイズすることも可能ですね。
レコーディングでは全てこのヘッドホンを使用するの？
。。。というわけでもありません。好きずきもありますし、演奏する楽器によってはイヤホンの方が適していることもあります。 【演奏者がヘッドホンを使用する場合】900STの場合は言うほどガッツリ密閉されている訳では無いので、クリック（ドンカマ、メトロノームの音）を大きく聴きたい場合など、音漏れの危険性が出てきます。特にドラムなんかはクリックを聴きたい＋ドラムの打音が大きくてヘッドフォンの音量を上げたい＝クリックが漏れやすいの方程式があります。そんな時はカナル型のイヤホンをしてみたり、モニターバランスを変えてみたり、なんらかの策を取って下さい。また、コードと服がこすれる音、コードが楽器に当たる音などには気を付けて下さい。弦（ストリングス）の演奏の際はよく片耳用のイヤホンをします。耳に掛けるようなタイプですね。
青ラベルはMDR-7506
900STが赤ラベルと呼ばれるのに対して、青ラベルと呼ばれるMDR-7506が存在します。MDR-7506は900STよりの柔らかい音色でやや膨らみのある低音が特徴的です。アメリカの特に映像業界ではこちらが主流のようですね。折りたたみ可能なタイプがあり、また、くるくるコードや標準プラグをはずすと、ミニプラグがあったり少し使い勝手が良くなっています。
MDR-900STの仕様：スペック
形式密閉:ダイナミック型 ドライバーユニット:40mm ドーム型(CCAW採用) 最大入力:1,000mW インピーダンス:63Ω 音圧感度:106dB/mW 再生周波数帯域:5～30,000Hz コード長:2.5mストレート コードの太さ:Φ4.0mm プラグの形状:ステレオ標準プラグ 質量:約200g(コード含まず)
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